Obsidian + Memosで書きなぐり、Dataviewでまとめるという体験がめちゃくちゃ良い
Obsidian + Memos + Dataviewの体験がめちゃくちゃ良いです。 昔からNotionが好きだったのでスルーしていたんですが、下記の記事を見て急に興味を持って導入しました。 当初は「転職活動のために企業情報を雑に書いてまとめられそう」という狙いで使い始めたんですが、思った以上に使い勝手が良くてめちゃくちゃハマった次第です。 Obsidianの話は色々な人が展開してくれているので割愛。 あとMemosの話も割愛。(上記記事を読んでもらえば魅力は伝わると思います) 今回は上記に加えてDataviewで捗った話を書きます。 DataviewはObsidianの有名なプラグインで、クエリを書いてテキストを引っ張ってくるDBを作れるものです。 で、このDataviewを使って情報を集約すると、Memosで適当に書いたテキストから簡単にまとめページが作れるって寸法です。 色々やり方はあると思いますが、私は以下のようにしています。 Memosでタグ付きのテキストを投稿し、デイリーノートに溜め込む 適当に特定のタグ専用のまとめページを作る まとめページにDataviewでクエリを書き、デイリーノートのファイルからタグ付きのテキストを引っ張ってくる 結果、↓みたいな感じで表示できます。 実際に使っているDataviewのクエリは以下。 TABLE Lists.text AS Text FROM "デイリーノートのディレクトリ" WHERE file.lists FLATTEN reverse(file.lists) AS Lists WHERE contains(Lists.text, "#任意のタグ") SORT file.name DESC 簡単なクエリですが、一応ポイントも書いておきます。 FLATTEN でMemosの投稿ごとにバラしている 降順に並べるために reverse() とファイル名ソートを使っている タグで拾うために contains() でタグを指定しています 本当は text属性ではなく tags 属性を使いたかったのですが、Memosの投稿だとテキスト属性にタグが混入してしまうので仕方なくこうしています Memosは「削除したテキストを delete というファイルに記録する」という仕様があるので、このファイルを検索で引っ掛けたくなければWHERE句か何かで取り除いてあげてください はい、というわけで、Obsidian + Memos + Dataviewを使った時の体験が最高というお話でした。 あまりに最高だったので、元の記事の方と同じく私もお布施をさせて頂きました。 (開発止まっているっぽいのでちょっと心配ですが…) 一意のインターフェースから適当にタグ付けて書きなぐっても後でまとめられる、というのは本当に楽でいいですね。 今後は思考の発散はNotionじゃなくてObsidianになるだろうなぁ…。
無所属になります
5月末で、2年勤めた会社を辞めて無所属になります。 しばらくは転職活動をしつつ、まとまった時間が無いとやらないことでもやろうかなと。 しかし意図的に空白期間を設けるのが初めてなので不安が大きい…。 まぁ、何とかなるでしょう。(というか何とかするしかない) これを期に自己紹介サイトをNotionで作りました。 https://yama-sitter.me/ ブログもNotionに移行しようと思ったんですが、RSSフィードとか含めできる限り無料でどうにかしたかったので一旦今のままでいくことにしました。 Astroを使った開発も楽しいですしね。 色々楽しいことをしたいので、何かあったら誘って下さい。
スクラムを導入した頃の自分に言いたいこと
この1年と少しを振り返ったら色々思い出されてきたので、自戒を込めて書きました。 「守破離」という言葉を都合よく使うな 「まずは守破離の守から」っていうと聞こえは良いし自分も騙せますが、深い理解もなくこの言葉を使っても何も生まれません。 厳か過ぎるスクラムイベントも不要です。一定のリズムをもった開発サイクルとシンプルで効果的な振り返りから始めましょう。 スクラムガイドの示す"形"を守るのではなく、徹底的にガイドの背景にある"意図"に向き合って自分なりに言語化することが大事です。 考えが何周もして帰ってきたら、もしかしたら最終的にガイドの示す形になるかもしれません。 時には意思決定しリードしろ スクラムマスターは良いコーチであるみたいな話はよく聞きますが、何でもかんでもコーチングで解決しようとするのはやめましょう。 チームを良く観察し、その上で信じて託している、という前提があるなら良いと思います。それが無いのにコーチングやらだけで何とかしようとしているならば、それは放任です。 役割に縛られず、状況を正しく捉えて必要な意思決定をして下さい。 チームに自律を求めるのではなく、環境を変えろ チームが自律しない。そんな時、チーム自身に"自律を求める"ことはやめましょう。 往々にして、開発環境やデプロイフロー、マネジメントといった環境に自律を妨げる原因があります。 環境が良くなれば自ずとチームは自律していく筈です。(100%とは言えませんが) 色々とうまくいかないけど頑張れ 1年と少し後の私も頑張ります。
スクラムに興味が無くなってきた
タイトルの通りです。 といってもスクラムを否定する気はなくて、むしろ好んでいる方だと思います。 スクラムへの拘りが無くなってきた、と言った方が正しいかもしれません。 何か、スクラムじゃなくてもいいよなぁ、といった感じです。 スクラムを学び始めた当初は、「いかにスクラムガイドや周辺書籍に書かれているあり方を遵守するか」を最重要視していました。 でもそこに本質的な意義は無かった、と今では思います。 スクラムの枠組みに囚われて「レトロスペクティブだ!」「とにかくスプリントレビューだ!」とか考えると、スクラムマスターも開発者もプロダクトオーナーもしんどいです。 とりあえず簡単に振り返ってみたり、チームの関係性を良くしたり、CI/CDを改善したり…みたいなことの方が楽しいし、効果がありそうだなぁ、と。 あとは…より良いものを素早く作るためにチームを超えて組織レベルのスクラムを回そうとすると、組織がアジャイルであるかどうか次第でどん詰まることがある気がしています。 なので「小さなチームがスクラムを回せているか」以上に、「組織が良いものを作ろうと一致団結できる風土があるか」の方が大事かもしれません。 結論、素早く学び価値を届け続けるかを考えられるチームや組織であれば、それこそどんなフレームワークやプラクティスを利用してもいいんじゃないかと思います。 まぁ、この観点を学び醸成する手段としてのスクラム、って考え方もできるかもしれません。 当たり前のことですが、何でスクラムなんだっけ?っていう疑問は常に持ち続けたいですね。 といったことを最近は考えていました。 変わらず、スクラムは好きです。 でもスクラムに拘る理由は無くなってきました。 スクラムじゃなくてもいいよなぁ。
「意図」を繋げてアジャイルの輪を広げる
最近、「自分たちの取り組みは如何にアジャイルであれるのか」ということをよく考えます。 自分がスクラムマスターとして参画している開発チームは、この数ヶ月、一年ですごく良い状態になってきました。 じゃあ次はどのレベルにアジャイルの輪を広げるのか?部門レベル?そうしたら今度は事業?最後は会社? 楽しみは尽きません。 ただアジャイルの輪をより上位の概念に広げるためには、「意図」のズレに向き合う必要がでてきます。 現状はスケーラビリティを重視していない開発チームと、ユーザーを大きく増やしたいセールス部門、といった意図の違い。 ディスカバリーに貢献したい現場と、顧客と握った機能を開発してほしいプロダクト部門、といった意図の違い。 より良いデリバリーのために開発生産性を上げたいメンバーと、別の期待値を持ったマネージャー、といった意図の違い。 意図が一貫していないため、どこかののズレがアジャイルのサイクルを鈍化させます。 顧客が真に必要なものを迅速に届け"続ける"ことは困難です。 じゃあこういったズレにどう向き合うかなと。 色々考えたり試してみた末、以下の観点・取り組みが大切であると考えました。 今やっている取り組みにWhyを問うこと その回答が「ひとつ上の意図」とどれだけ一貫性を保てているかを確かめること もし違和感を感じた場合、ぞのズレを解消し繋げるよう力を尽くすこと 例えば、スクラムの場合。 自分たちが担当する予定のユーザーストーリーに対し、「何故それをやる必要があるか」を説明できますか?そしてその回答は、スプリントゴールに対して整合性のあるものですか? あるいは今目指しているスプリントゴールに対し、「何故達成するべきか」を説明できますか?そしてそれは、その先にあるプロダクトゴールに対する踏石になっていますか? そしてプロダクトゴールは?プロダクトビジョンは? このようにWhyを問い続けることで、「意図」の一貫性の有無を確かめることができます。 この問いの繰り返しの中で違和感を感じた時は、組織をよりアジャイルな状態に近付けるチャンスです。 スプリントゴールあるいはスプリントバックログを改善するよう全力を尽くすこともできます。 プロダクトバックログをプロダクトゴールに沿う形にリファインメントするよう提案することもできます。 あるいは、プロダクトゴールの改善に対する示唆を提供することもできます。 勿論、もっと大きなビジョンに対して寄与することだってできる筈です。 私の居る現場でもやはり意図のズレがあります。 ただ人が集まればそれだけ異なる意図が増えますし、ズレはあって当然です。 要は、そこにどう向き合うかが大事なのかなと。 「意図」のズレを見出し、これを繋げるために力を尽くす。 この積み重ねこそがアジャイルの輪を組織に広げる方法だと思いますし、当初の「自分たちの取り組みは如何にアジャイルであれるのか」への解答になるような気がしています。
RSGTが私を(少し)動かす
初めまして、やました(yama_sitter)です。 元々は現場のエンジニアで、今はチームのスクラムマスターをしつつ、EMとしてもっと大きな組織課題に向き合う日々を過ごしています。 今年は色々発信したいなぁと思いブログを立ち上げました。これが初投稿になります。 今回は2023年の1/11~1/13に開催されたRSGTに初めて参加した感想と、良かったと感じたセッション、そしてそこで得た熱量が私を(小さく)動かしたことについて書きます。 ブログの構築過程を楽しんでしまったため、イベント終了からかなりの日数が経っています。すみません。 RSGTに初参加した感想 端的に言うと、最高でした…。 最後の最後に運営から「明日からは現実に戻ります」ってメッセージがありましたが、「マジか…戻りたくない…」って思う程度には最高でした。 運営の方も登壇者も参加者も、とにかく熱量がすごい。 自分よりずっと若い人、本気で組織を良くしようと戦っている人、海外から熱いメッセージを届けようとしている人など様々な人がいて、ものすごい量の勇気と希望をもらった気がします。 こんなに熱意を持っている人が集まったら平和の1つや2つ作れそうだなぁと。 最終日のOST(Open Space Technology)もとても良かったです。 普段中々関わることが無い立場の方たちと集い、想いを共有し、議論し、新しい視点を得る時間は、とても素敵なものだったと感じています。 OSTは大変ですが、想像し得ない化学反応が起きるのがとても楽しいですね。 会社のみんなともやりたいなぁ。 あと、お弁当が美味しかった。 情報をちゃんと見ておらず、初日のお弁当をスルーしてしまったことが悔やまれる…。 総じて、最高のワクワクを享受した気がします。 RSGT2023で特に刺さったセッション 今回特に刺さったセッションを2つだけ紹介します。 1つ目はこれです。 「プロダクトマネジメントがあたりまえになる」って最高の響き。 開発として〜とか、PdMとして〜だとか、そういった話ではなく、プロダクトやその先のユーザーというものを中心に考える必要性を強く感じました。 ここでの学びを一言で表すなら「共創」ですね。 開発者寄りの視点でしか物事を見ていなかったなぁと反省。 余談ですが、このセッション後にアジャイルマニフェストを見ると「共創」のエッセンスが散りばめられていることに気付きます。 結局このマニフェストに帰ってくるんだなぁと考えて、ちょっと感動しました。 次、2つ目はこれです。 内容も最高だったんですが、セッションで語られた「ナラティブの理解と対話」という言葉が、最近自分の中で芽生えつつある「人を真に応援したい」というスタンスと繋がり心躍るような気持ちなりました。 あと「マネージャーやスクラムマスターは"改善"ではなく"改革"する」というメッセージ、これがビックリするくらい刺さりました。 小さな改善の積み重ねも大事だけど、例えばその改善が自発的に行われるような文化を作るだとか、改善を阻害するものをガッと取り除くとか、そういったものが自分のこれからの仕事なんじゃないかなぁと気付かせてくれた気がします。 他のセッションも本当に素晴らしかったです。 ただ全部を紹介するような記事ではないので、実際のスライドや他の方の書かれた記事などを見てもらえればと思います。 RSGTが私を(小さく)動かす 前述のセッションに当てられた私は、唐突に「部門を超えた共通目標が必要だ!プロダクトゴール作らなきゃ!」と奔走を開始します。 2つのセッションが示す「共創」と「改革」というメッセージが私を突き動かしましたのだと思います。 元々プロダクトゴールはありましたし、それは確かに一定機能していました。 ただあらゆる部門の垣根を超え、プロダクトとその先のユーザーを思い描けるような目標には一歩及ばずだったんじゃないかと。 そして私含む開発メンバーは、この元々あったゴールをちゃんと理解しにいく動きができていなかったなと。 このままだとどこかのタイミングで価値提供ができなくなる…共通の認識が欲しい…という危機感を個人的に抱いていました。 奔走を開始した私は、何人かのキーマンと会話し、考えを伝えまくります。 何とその結果、この私の想いを汲み取ってもらうことができました。 そしてまだ少し先ですが、「共通目標」としてのプロダクトゴールが生まれようとしています。 すごい、最高。 勿論私がすごいのではなく、RSGTに参加していないのに意図を理解し汲み取ってくれる方々の方がよっぽどすごいです。 ただこうやって「強い想いを持って動いた」ことは、私のささやかな成果だったんじゃないかなと。 RSGTに参加していたあらゆる方もそうですが、人の想い、熱量ってすごいな〜と思います。 まとめ 読み返したら「すごい」ばっかり言っていて身のない記事になっていました。 ただ他に適切な言葉もないのでこのままでいこうと思います。 RSGT、とにかく学びが多いイベントです。 参加したことない人は是非、一度は参加してみてください。 来年も参加したいなぁ。 あとプロポーザル出してみたい。こわい。